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上野さん「妻からの愛の宿題」

   

このたび大津原告の上野韶彦さんが、8年間の長い心の中での闘いを、1冊の本にまとめられました。出版にあたってのご本人の言葉を紹介いたします。

「1996年1月17日、妻・八千代は、「クロイツフェルト・ヤコブ病」に侵されていると診断されました。まさに「死の宣告」でした。その日から私達のヤコブ病との闘いが始まりました。現代医学でもいまだ解明されていない病気に直面した妻をどうしてやることもできない私は、人間の無能さを痛切に感じ失望する日々を送っていました。

ともすれば人の道を外れそうになる弱々しい自分、反面、形相まで変わり果てていく哀れな状態に置かれながらも「悪魔と闘い、生き抜こうとしている八千代の姿」を見ると、私も頑張らねばと励まされました。

しかし、看病のかいもなくヤコブ病の宣告を受けて7ヵ月後の96年8月19日、八千代は私を残して1人で旅立ちました。

それ以降、今度は自分自身の心の中での闘いとなりました。今まで八千代に頼り切っていた私、1人取り残されて味わう孤独感、立ち直る術もつかめず、過ぎ行く日々に焦りを抱きはじめる私でした。しかし、死の宣告を受けた時から疑問を抱いていた発症原因究明のため、薬害ヤコブ病訴訟の原告団に加わり、皆さんに助けられ和解を勝ち取ることができました。その事が私の「生」への励みにつながったと思います。

八千代のために私が出来る最後の仕事として、八千代との思い出、闘病の記録をつづりました。それが妻から託された宿題だと思ったのです。そして、夜ごとに原稿をつづりながら、妻がいかに最期まで生きようとしたか、その思いにふれたように思います。妻とともに最期まで闘いつづけた時間がこよなく愛しく感じます。

いのちが粗末に扱われる今日、妻と闘った246日の記録を1人でも多くの方に伝えたいと思います。」

上 野 韶 彦

一宮市昭和2-5-2-404

電話 0586-44-7155

ご一読いただけるようでしたら上記連絡先にお知らせください

(1500円+送料290円)

上野さん「妻からの愛の宿題」出版を祝う会が9月26日に大津シャンピアホテル でありました。その出版記念会の写真を下記のアドレスで見られるようにしました。

http://www.gaiki.net/04926/album00001.html

藤竿 伊知郎 ( Ichiro Fujisao )

一般新聞記事へジャンプ

「薬害シンドロームを絶て!」

くりかえされた悲劇 薬害ヤコブ病

薬害ヤコブ病患者は、現在わかっているだけで65名となっています。汚染された脳硬膜は、赤ちゃんからお年寄りまで約30万人以上に移植されました。潜伏期間は20年に及ぶこともあり、いまなお発症の可能性が続く薬害です。
なぜ薬害は繰り返されてしまったのでしょうか。
編集 薬害ヤコブ病問題シンポジウム実行委員会
発行者 市原 
発行所 株式会社 ケイ・アイ・メディア
〒344-0067 埼玉県春日部市中央4‐9‐38
電話 048-760‐1808  FAX 048-760‐1809
E-mail:edit0100@kimedia.co.jp
ホームページ http//www.kimedia.co.jp
印刷 光陽印刷株式会社
定価 (本体 1200円 + 税)

「心の叫び」

CJD薬害訴訟を支える会が発行した手記
98/9/9京都新聞掲載の記事より抜粋

「ヤコブ病(CJD)訴訟の原告を支援している「CJD薬害訴訟を支える会」と同訴訟弁護団が8日、患者の家族の苦しみや思いをつづった手記『心のさけび』を発行した。発症した妻とともに大津地裁に提訴している谷 三一さん(49)=甲西町=は「多くの人にこの病気の悲惨さ、薬害の怖さを知ってもらい、訴訟への理解を深めてもらえば」と話している。

タイトル「心のさけび」は、発症して何も話すことができず、寝たきりの状態になっている患者も、言葉にならない言葉を訴えたいに違いないという思いから名づけられた。

手記には、患者6人の家族や遺族計9人が文章を寄せている。元気だった息子や母が突然発症し、徐々に歩けなくなり、言葉すら発することができなくなっていく中での家族の悲しみや苦しみ、厚生省や硬膜製造会社などへの怒りの声が語られている。

B5版 50ページ 2000部発行 支える会会員に配るほか、集会などで500円(カンパ含む)で販売する。

問い合わせは、「支える会」 0748(72)1478へ

『薬害ヤコブ病-見過ごされた警告』

テレビ報道の現役記者が「第2の薬害エイズ」を暴く!!

著者プロフィール
「毎日放送特別報道部」 井本 里士著
   

1967年生まれ。大阪大学基礎工学部卒。

現在、毎日放送報道局特別報道部のディレクターとして、ドキュメンタリー番組の制作を担当。

「薬害ヤコブ病」に早くから注目し、98年3月制作した「映像90 薬害ヤコブ病 谷たか子の闘病記録」は、第41回日本ジャーナリスト会議(JCJ)奨励賞、第6回坂田記念ジャーナリズム賞等を受賞。

99年2月に続編「映像90 薬害ヤコブ病 見過ごされた警告」を制作。

定価  ¥1,800円 かもがわ出版