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医療機関の皆様へ
脳神経外科手術で、病原体に汚染されたヒト乾燥硬膜(ドイツ・Bブラウン社製「ライオデュラ」)を使用されたことにより、その後にクロイツフェルト・ヤコブ病を発症した薬害事件、いわゆる「薬害ヤコブ病」事件では、裁判上の和解が成立した年である2002年4月15日付で、厚生労働省からカルテの長期保存を要請する通知が出されました。
当時から、薬害ヤコブ病被害者の手術から発症までの潜伏期間が非常に長くなる可能性があると言われており、その後の被害者に対する補償が困難にならないように上記の通知が出されたものです。
その後、新たな被害者は増えています。専門家の委員会で確認された硬膜移植後のヤコブ病患者は合計157人に達しています(2025年9月現在)。潜伏期間が40年近くに及ぶ例も確認されています。
そのような状況をふまえて、厚生労働省は、このたびヒト乾燥硬膜を使用された患者カルテの長期保存を改めて要請する再通知を出しました(都道府県あての他にも、日本医師会、日本歯科医師会、日本病院会、日本医療法人協会、全日本病院協会、全国自治体病院協議会、日本精神科病院協会に対しても同じ通知を出しています。)。
各医療機関におかれては、脳神経外科手術を受けた患者のカルテ、とりわけヒト乾燥硬膜を使用した可能性が否定できない患者のカルテについては、引き続き長期保存していただきますようお願いします。
医薬発第0415006号 ヒト乾燥硬膜を使用された患者に係る診療録等の長期保存について(再周知)
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保険医療行政・政策に関連する研究・調査,委員会等への貢献
平成14年度は、厚生労働省薬事・食品衛生審議会専門委員、厚生労働省厚生科学審議会委員、厚生労働省伝達性海綿状脳症対策調査会調査員、厚生労働省霊長類共同施設運営委員、農林水産省牛海綿状脳症に関する技術検討委員会委員、農林水産省牛海綿状脳症対策検討委員としての諸活動を行いました。
また、関係各位の多大なるご尽力により以下のガイドライン・邦訳をまとめました。昨今の社会状況において、我々は下記2の邦訳を2001年初頭に行いました。その後の日本でのBSE発生、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に対する懸念を踏まえ、下記3-5の英文資料の邦訳を行った上で、下記1のガイドラインが発刊されました。これは、ひとえに参加班員の先生方をはじめ、多くの方々のご協力の賜物と存じます。ここにあらためて厚く御礼申し上げます。
- クロイツフェルト・ヤコブ病感染予防ガイドライン(2003年3月版)
- WHO伝播性海綿状脳症感染コントロールガイドライン及び概略版
- 英国CJD事例委員会)による医療処置を通じたCJDへの暴露の可能性についての取り扱い
- 欧州消化管内視鏡学会ガイドライン:変異型クロイツフェルト・ヤコブ病と消化管内視鏡
- スコットランドにおける歯科器材の汚染除去に関する作業部会の報告
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